ハネムーンでまさかの大喧嘩?!南国リゾートで露呈した、私たちの価値観の違い
夢にまで見たハネムーン。行き先は、真っ青な海と白い砂浜が美しい、南国のリゾートアイランド。最高のロケーションで、最高の思い出を作るはずだった…あの事件が起こるまでは。
結婚式から数ヶ月、ようやく訪れた新婚旅行。準備段階から、私たち…いや、主に私が、綿密に計画を立てて、この日を心待ちにしていた。彼はどちらかというと、のんびり過ごしたい派。一方私は、せっかくの海外、あれもこれもと欲張りたいタイプ。
「新婚旅行くらい、私の希望を優先してくれてもいいじゃない!」
そんな気持ちが、心のどこかにあったのかもしれない。最初の数日は、私の立てたスケジュール通り、観光スポットを巡ったり、アクティビティに参加したり、充実した時間を過ごせていた、はずだった。
事件は突然やってきた
異変が起きたのは、旅行4日目の朝。その日は、少し遠出して、隣の島まで足を伸ばす予定だった。朝早くからフェリーに乗って、シュノーケリングや島内観光を楽しむ、完璧なプラン。
しかし、朝食の席で、彼は突然こう言い出したのだ。
「今日はホテルでのんびりしない?せっかくのハネムーンだし、毎日バタバタ動き回るのも疲れちゃうよ」
彼の言い分もわかる。でも、私は納得できなかった。
「何言ってるの?この日のために、どれだけプランを練ったと思ってるの?それに、隣の島、すごく綺麗なんだよ?絶対行きたい!」
「でも…」
「でもじゃない!今日を逃したら、もう行くチャンスないんだよ?」
私の強い口調に、彼の表情がみるみる曇っていく。
「…わかったよ。行けばいいんでしょ」
彼はため息をつきながら、不機嫌そうに朝食を食べ始めた。
すれ違う心、取り返しのつかない一言
フェリーの中でも、彼の態度は変わらなかった。せっかくの美しい景色も、上の空。シュノーケリングをしても、どこか楽しそうじゃない。
「もう!せっかくの旅行なのに、なんでそんなにつまらなそうなの?!」
我慢の限界だった。美しい海をバックに、私の怒号が響き渡る。
「だって、君はいつもそうだ!自分の意見ばかり押し付けて、僕の気持ちなんて全然考えてくれないじゃないか!」
彼も、ついに反撃に出た。
「は?そんなことない!いつも譲ってるのは私の方でしょ!」
「どこがだよ!結婚式の準備だって、ほとんど君の意見で決めたじゃないか!僕の意見なんて、何一つ通らなかった」
そこから先は、お互いに溜め込んでいた不満をぶつけ合う、大喧嘩に発展した。美しい景色も、美味しい食事も、全てが台無し。最悪の空気の中、私たちはホテルへと戻ることになった。
ハネムーンの行方は…?
結局、その日は一日中、別行動。私はホテルのプールサイドで、彼は部屋で、それぞれ一人で過ごした。
夜になっても、お互いに謝るきっかけがつかめず、気まずい沈黙が続く。
「このままじゃダメだ」
そう思った私は、勇気を出して彼に話しかけた。
「あの…さっきはごめん。私も言い過ぎた」
彼も、バツが悪そうに、
「…僕も、ごめん。せっかくのハネムーンなのに」
そこから、私たちは時間をかけて、じっくりと話し合った。お互いの価値観の違い、普段は言えなかった不満、そして、これからどうやって二人で歩んでいくかについて。
価値観の違いを乗り越えて
今回の喧嘩で、私たちは、お互いの価値観の違いを改めて痛感した。そして、それを乗り越えるためには、もっともっとコミュニケーションを取らなければならないということも。
完璧なハネムーンとはいかなかったけれど、この経験は、私たち夫婦にとって、大きなターニングポイントになったと思う。
「新婚旅行は、これから始まる長い結婚生活の予行演習」
誰かが言っていたこの言葉を、今なら心から理解できる気がする。
この苦い経験をバネに、私たちは、お互いを尊重し、支え合える、そんな夫婦になっていきたい。
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